高齢者（シニア）向け映画イベント　作品選びのコツとオススメ映画作品！

映画上映会と一言でいっても、その主催形態や運営方法、そして視聴をしてもらうお客様によって、選択する作品は大きく変わってまいります。
今回は「高齢者（シニア）向け映画イベント」を主催する上で重要な
・作品選びのポイント
・オススメ映画作品
をご紹介させて頂きます、是非参考にしてくださいね。

【作品選びのコツ】

ポイント：1
「観やすい」映画
映画上映会を実施する上で「観やすい」映画、これはとても重要なことです。観づらかったら元も子もないです。
ではその「観やすい」という点、具体的にどのようなことを指しているのかというと、
これは観やすい作品ということではなく、
「観やすいＤＶＤを使いましょう」という意味なんです。
では、観やすいＤＶＤとは何でしょうか。大きく分けて2つのポイントがございます。

① 明るくて観やすいDVDを使う
昔の古い映画作品がDVDになる場合、当時の古いフィルムを素材として作られることが多いんですね。
皆さん今では配信がメインとなっており、なかなか古い作品をＤＶＤで観ることが減りましたが、上映会用の素材は基本的にＤＶＤを使用します。
そこで注意しなければいけないのは、そのＤＶＤが「観やすい」かどうかです。
いざ再生してみると暗かったり見づらかったりすることがあり、主催者様のチェックがとても大切です。
ただ、それも借りてみないとわからないことですので、事前に「観づらさ」を少しでも回避できるポイントをいくつかご紹介しますね。

可能であれば「デジタルリマスター版」、こちらを使用されると良いです。
作品によっては、作成されていたり作成されていなかったりするため、事前に希望する作品にあるどうかは確認をしないとわかりませんが、もしあるのであれば使用したいですね。
デジタルリマスターとは、元の映像素材をデジタル変換し、劣化を修復し直したDVDのことを指します。これで多少画質が変わります。
是非素材を選ぶ際に聞いてみてくださいね。
もう一つ、
「ブルーレイ」などを使うのも良いですね。ブルーレイはＤＶＤよりも画質や音質が綺麗に収録されておりますのでお勧めです。
DVDの権利とは違いますので、該当作品にあるのかどうか、こちらも事前にご相談ください。
実際は上映をする現場環境によって、この観やすさは大きく変わってまいります。
更に申しますと、使用する「プロジェクター」の明るさ、「スクリーン」の質、大きさ、そして周辺地域（照明）の明るさ、様々な要因でお客様の「観やすさ」は変わってまいります。
大切なのは事前の準備ですね。
上映会のリハーサルを重ね、是非お客様にとって観やすい環境を作ってあげてください。

② 「日本語吹替版」があれば使う
これは洋画に限ったことになります。
ただ「海外の俳優の方の声をそのまま聞かせたい」という主催者の想いがあったりすることもあるので、一概には言えませんが、
映画館のプロジェクターとは違う為、通常よりも字幕が見づらくなることがあります。
また、視力の弱いお客様が来場されることも想定しなければなりません。
私も視力は弱い方ですので、映画を字幕版で観る場合は、事前に前の方に席を取らせて頂きますね。
このあたりも運営や告知で事前に、丁寧に周知する必要があるかもしれません。
※字幕版の場合は告知でしっかり伝え、視力の悪い方は眼鏡の準備、または席を前の方に確保してもらうなど、お客様のご協力も必要となります。


ポイント：2
上映時間の長さは「100分前後」

映画の平均的な時間はだいたい110分から130分と言われております。
ただね、実際120分以上映画を観続けるのってなかなか辛い・・というお声は非常に多いのが実情です。
足も痛くなっちゃうし、腰も痛くなっちゃうしね、私もヘルニアですので長時間座ってられないのです（笑）
手頃な時間としては、「100分前後」と言われます。
ただ100分の映画を探すとなるとかなり作品の制限がかかってしまいますので、いくつか候補を選び、その上で最後の判断基準に「100分前後」というポイントを頭に入れておくのが良いと思います。


ポイント：3
高齢者の方が喜んでくれる映画
このね、「喜んでくれる」という点がとても大切なポイントなんですが、これが一番難しい。
・何を観たら喜んでくれるのか
・何を観たら元気になってくれるのか
せっかく映画を観たのに暗くなったり悲しくなったりさせてはいけませんね。
各主催者様が作品を選ぶ目安として、大きく2つのテーマをよく聞きます。

★「元気になる映画」
★「懐かしくて若い頃を思い出す映画」

では、それぞれのオススメ映画をご紹介させて頂きます。
【オススメ映画3選！】「元気になる映画」編

最高の人生の見つけ方

あらすじ：
主演は吉永小百合と天海祐希のハートフルドラマ。
人生を家事に捧げてきた主婦の幸枝と、人生を仕事だけに生きてきた大金持ちの女社長マ子。病にかかり余命宣告を受けてしまった2人は病院で出会う。
そんな中2人が偶然手にしたのは、入院中の少女書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」だった。これまでの人生で避けてきたこと、やらなかったことを体験していく中彼女たちは、生きる楽しさと幸せをかみしめていく。

2019年製作／115分／日本　配給：ワーナー・ブラザース映画
出演：吉永小百合、天海祐希

あん

あらすじ：
刑務所での経験を経て、どら焼き屋の雇われ店長として働く千太郎。
ある日、店で働く老女・徳江の作る粒あんが評判を呼び、店は繁盛していく。しかし、徳江がハンセン病を患っていた噂が流れたため、客足が遠のいてしまい、千太郎は徳江を辞めさせなければならなくなった。徳江はおとなしく去っていったが、千太郎と近所の女子中学生・ワカナは彼女の足跡をたどり、徳江のことを気にかけるようになった。

2015年製作／113分／G／日本・フランス・ドイツ合作
配給：新日本映画社
出演：樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子
(C)2015映画「あん」製作委員会／COMME DES CINEMAS／TWENTY TWENTY VISION／ZDF-ARTE

最強のふたり

あらすじ：
パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまい、車いすで生活を送る符号富豪（フランソワ・クリュゼ）と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりスラム出身の黒人青年の黒人青年。生きてきた人生、境遇、が全く異なる2人が深い友情で結ばれていく様を描き、フランスでは大ヒットを記録した名作。
実話を元にした感動ドラマ。

2011年製作／113分／PG12／フランス　配給：ギャガ
出演：フランソワ・クリュゼ、オマール・シー

「懐かしくて若い頃を思い出す映画」編

嵐を呼ぶ男

あらすじ：
音楽学校の生徒である国分英次（青山恭二）は、銀座の流しギターで評判の優しい兄の正一（石原裕次郎）をどうにか売り出そうと思っていた。
ある日ジャズバンド「福島慎介とシックスジョーカーズ」の女支配人美弥子（北原三枝）に頼み込むことに。
バンドのNO.1ドラマーに一方的に契約を解除されていた美弥子は「正一を日本一のドラマーとして育て上げよう」と契約したのであった。

1957年製作／100分／日本　配給：日活
出演：石原裕次郎、青山恭二、小夜福子、北原三枝

青い山脈

あらすじ：
新しく転校してきた寺沢新子（吉永小百合）は、前の学校で恋愛問題があって退学になったという噂があった。そのため級友たちから少々反感をかっていました。ある日、彼女は英語教師の島崎雪子に、誤字だらけのラブレターを持ってきました。雪子は校医の沼田に相談しましたが、沼田は事を荒立てるなと忠告しました。数日後、雪子は生徒たちにラブレターの件を切り出しましたが・・・。

主演：吉永小百合

グレン・ミラー物語

あらすじ：
1954年のアメリカ映画。ジャズのミュージシャンであり、スウィングジャズの創始者と言われたグレン・ミラーの自伝的物語。グレン・ミラーと彼の妻ヘレンとのラブロマンスを交え、とんとん拍子で作曲家として有名になりながらも突然の飛行機事故で亡くなるまでを描いていく。

出演：ジェームズ・スチュワート、ジューン・アリソン、ヘンリー・モーガン

まとめ

いかがでしたでしょうか。
高齢者（シニア）の方々向け映画上映会はその歴史が古く、35ｍｍフィルムの時代から、幅広く展開されてまいりました。
現在でも全国各地で展開されておりますし、元気なお年寄りが多い昨今、今後も盛り上がってくるイベントだといわれております。
是非、「来てよかった」と言って頂けるイベントを主催してくださいね。
作品選定にお悩みのみなさま、お気軽に弊社の「映画上映会」スタッフへご相談ください。
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