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野外上映会のやり方と注意点!

野外上映会のやり方と注意点!

こんにちは、みなさん楽しく映画は観ていますでしょうか?
今回は野外上映会、屋外上映会についてお話させてくださいね。
コロナ渦、様々な映画イベントが中止となりました。その中、この状況下でもどうにか映画を楽しむ方法はないのか・・?
という想いで、かろうじて実施されたイベントが野外上映会、屋外上映会、そしてドライブインシアターでした。
密閉・密集・密接を避け、本来の意義である「みんなで映画を楽しむ」という映画の醍醐味が、ここにきてカタチとなったわけです。

そして、今年も様々な場所で野外上映会が実施されます。
野外上映会を実施する上での簡単な“レクチャーと注意点”をご紹介させて頂きます。
是非お付き合いください。

野外上映/屋外上映とは…

近年様々なカタチで実施されております「野外上映会」。
外でやる映画上映会ですね。
・PTA主催「学校の校庭」での映画イベント
・「夏祭り」地域主催の野外イベント
・「マルシェ」との複合イベント
・大型連休に合わせた「公園での上映イベント」
・「海の家」など浜辺で映画のワンシーンのような映画上映会
・キャンプ場、星空を見ながらの上映会
などなど、
と上げたらキリがありませんが、屋内ではなく「屋外」での上映会を指します。

野外上映/屋外上映とは…

【準備するもの】
準備するものとしては、最低限大きく分けますと5つに分けられます。

1.作品

著作権処理済みのDVD/ Blu-rayを使用します。
「上映権利」という複数人で映画を視聴する権利を、権利元に許可をもらい使用します。

1.作品

注意する点:

「野外上映で使用可能な作品リスト」から作品を選びましょう!

せっかく野外上映をするのだから、あの作品がしたい!この作品を観たい!
と沢山の希望があると思いますが、そこは残念申し訳ないです。
映画の上映権利は、世の中にでているすべてのDVDが使用できるわけではございません。
映画メーカー(権利元)によって、使用できる作品が制限されております。
更に、屋内では上映可能だった作品が、“野外上映では使用できない”ことも多々ございます。
※野外上映を認めていないメーカー多数あり
そのため、スムーズに準備を進めるためには好きな作品から選ぶのではなく、
「野外上映で使用可能な作品リスト」から作品候補を選ぶことをオススメいたします。
それだけ、野外上映を実現するのは厳しく注意が必要だということですね。

2再生機

DVDやBlu-rayのプレイヤー
再生機に関しては、映像がしっかり映るものであれば問題ございませんね。

注意する点:

一番は、“互換性”です。
映画をスタートし、10分後に止まってしまっては困ります。
まずは、映画がスムーズにはじめから終わりまで再生されるかを確認いたしましょう。
各権利元からレンタルされる「上映会用DVD/Blu-ray」は、都度新品のDVDを開封される場合もあれば、他の場所で使用されたDVDを再利用されることもあります。
※新品を使用したいなどの指定は原則できません
そのため、再生機の互換性、上映チェックは必ず主催者様自ら行ってください。

〈参考〉
プロの業者さんにお願いすると2台で再生してくれることもあります。
1台目をスタートさせ、数秒後に2台目をスタートさせます。
これは1台目が止まっても、2台目を再生しておくと、そちらでカバーできるからです。
問題が起こった際、スイッチャーなどで1台目から2台目に切り替えるというわけですね。

3.プロジェクター

映像を投影する機器
このプロジェクター選びが一番難しいかもしれません。

3.プロジェクター

まず前提として、プロジェクターでの投影は環境が暗いほど映像が見えやすいです。
逆に明るい時間帯や明るい場所では写すことが困難だということを念頭にいれておいてください。
ふまえますと、まず上映の時間帯、近隣の明るさ(街頭の有無)やスクリーンサイズ(視聴予定人数)、投影距離(プロジェクターの置く場所)によってプロジェクター自体の機能を上げる必要があります。
この機能の基準を一般的にルーメン/lmと言ったりしますが、このルーメン(明るさ)が高ければ高いほど費用がかかりまし高性能なため、専門的な技術が必要となります。
小規模会場でよく使われているのは、だいたい2500〜3000lmと聞きます。
大規模ですとキリがないのですが、12000lmや20000lm程度の準備をされている業者さんが多いですね。

また設置場所(位置)も非常に重要です。
小規模の会場では一般的に天井吊り下げ式を使用されることが多いと思いますが、ある程度の規模となるとお客様の背後からの投影が必要になると思います。
その場合、台の上などに設置をし、お客様にかからない高さから投影をしなければならないため、労力がかかります。
事前に確認をいたしましょう。
また、お客様に中央のラインを空けてもらいそこから投影される方もいらっしゃるようです。

4.スクリーン

映像を映し出す白い幕
どのようなスクリーンを使用することができるのか、環境によって大きく変わります。
壁などに白い布を引っかけたり、建築工事をし本格的な足場を組みスクリーンを設置する場合もございます。
まず、上映をしたい環境の確認をし、予算を立て可能なやり方を考えてください。
ここは¥0でやれる団体さんもいれば、〇十万もかけている団体さんもおります。
屋内ですと通常スクリーンをかけるバトンのようなものがあれば、ただ吊り下げればよいのですが屋外ですとそうはいきませんので難しいところですね。

また、視聴させる人数と比例しますので重要です。
大きければ大きいほど沢山の方が視聴できますが、人数に合わせた上映権利の許諾を得ているかどうかも重要です。

4.スクリーン

注意する点:

スクリーンにおいて2つ問題がございます、1つ目は“風”です。
浜辺や高所での上映会でよく問題として挙げられますね、この“風”問題。
簡単に吊り下げてしまうだけですと、このスクリーンが揺れるんです。
大きな揺れであれば皆さん予め対策をしっかりかけるんですが、微妙な風ですと意外と上映本番まで気づかなかったりするんです。
すると、私みたいに三半規管が弱い方は映像で酔ってきちゃうんですね。
スクリーンを準備する際は、設置する環境も大切なのですが、“風”の問題も十分ご注意ください。
更に、もう1つご注意頂きたいのがスクリーンの“向き”です。
ほとんどの映画上映権利は、“視聴させる人数”を予め決めておく必要がございます。
そのため、“誰でも好きな時に見える向き”にスクリーンを設置することは基本的にできません。
そのため、よく実施して頂いている対策としては、スクリーンが見える範囲をロープなどで囲って頂き、権利元から許諾をとっている人数以上来場させない、規定人数以上視聴できない環境を事前に作ってもらっています。
ここは著作権という点とリンクしておりますので、スクリーンの向きも十分ご注意ください。

5.音響設備

音声を会場に流す機材
最近のプロジェクターは機器本体から音がでるタイプが多数ございますので、最低限の機材としてはスピーカーとなります。
ただ、音の世界は拘るとキリがないので、ミキサーやアンプとどこまで準備するのかは主催者さん次第でしょうか。

5.音響設備

注意する点:

音に関しての注意点は2つございます。
Bluetoothスピーカーを使用する場合です。全てではないのでご使用される機材にもよりますが、Bluetoothスピーカーを使用した場合、稀に“リップシンクのズレ”が起こることがあります。簡単に申しますと映像信号と音声信号がずれ、映像と音が微妙にズレてしまうことです。
簡易的なBluetoothスピーカーを使用すると稀にあるようですので、事前にご注意ください。
そしてもう1つこちらも大事ですね、近隣への音の配慮です。
大自然のど真ん中であれば問題ないですね、広い公園の真ん中とかであれば…。
都市部の真ん中でよく開催される主催者さん達が実際に実施されているのは、リハーサル時の音の事前確認です。
近隣を回りどのくらいの音量が出ているのか、一番盛り上がるシーンで近隣にご迷惑にならない程度かどうかを確認されております。実際に耳と音の騒音を図る機械(騒音測定器)で測定されております。
近隣への配慮も含めイベントの成功となりますので、ご注意ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回はとても簡単な大枠となりますので、あくまでもご参考までにしてください。
野外上映、楽しいイベントですが屋内の上映と比べますと少しハードルが上がります。
実際には準備することは今回の何倍もございます、一つ一つ丁寧にこなし、是非イベントを成功させてください。
初めて企画される方は、地域の専門業者さんにご相談しても良いと思います。
勿論作品選定に限らず機材に関しても、お気軽に弊社の「映画上映会」スタッフへご相談ください。