お電話でのお問い合わせ

03-5298-4340

web_otoiawase@ipi-net.co.jp

ご相談・お見積もりなど
お気軽にお問い合わせください。

BLOG

動画配信ブログ

ユーザホテルインタビュー #01 九州で広がるレジャーホテルの未来!竹屋本店に学ぶ経営の秘訣

ユーザホテルインタビュー #01 九州で広がるレジャーホテルの未来!竹屋本店に学ぶ経営の秘訣

ユーザホテルインタビューの第一弾は、大分県に本社を構え、九州を中心にレジャーホテルを展開されている「株式会社竹屋本店」様です。
竹屋本店様は大分県内だけでも11軒のレジャーホテルを運営されています。
今回お伺いしたのは、目の前に別府湾が広がる世界有数の温泉地として知られ、多くの源泉と豊富な湯量を誇る「温泉のまち」大分県別府市にある、「スカイクラブ4 TowerSweet 」です。
お話は、早川嘉規特別顧問に伺いました。

御社の歴史について教えてください。

設立は昭和53年(1978年)と歴史があります。もともとは「ほっかほっか大将」というお弁当屋さんから始まりました。先代が創業しまして大分県、福岡県、愛媛県に22店舗を展開していました。
ホテル業は、昭和59年(1984年)に第1号のホテル「別府エレガンスホテル1985」をオープンしたのが始まりで、1号店は「Oriental2」という名前で現在も営業中です。別府湾沿いには4店舗を展開しています。

御社の歴史について教えてください。

別府湾サービスエリアからの眺め

大分県内では何軒営業中ですか?

別府地区には、こちらの全部屋オーシャンビューの10階建てのTower Sweet 4の他、バリをテーマにしたBali Style、別府インターそばの恐竜をテーマにしたJ ZAURUSSなど6軒展開しています。
大分地区には、SNSでもバズっている弊社のフラッグシップのホテルの船でお部屋に行けるホテルSKY PARADISE RAKUENや新しいデザインのSKY Six by SKY RESORT HOTELSなど4軒あります。
その他、県の北部中津市に1軒と大分県内だけで11軒営業しています。

大分県内では何軒営業中ですか?

SKY PARADISE RAKUENの館内アトラクション

TowerSweet露天風呂から別府湾望む

スカイクラブ4 TowerSweet (タワースイート)外観

TowerSweetTwin 1002号室

シネマチャンネルやInforiaを導入した経緯を教えてください。

東京ビックサイトで年に1回「レジャーホテルフェア」という展示会がありまして、そこで、説明とデモを受けたのがきっかけでした。その後、アイ・ピー・アイさんに大分まで、詳しい説明に来てもらいました。
これまでもシネマチャンネルのような動画サービスや、Inforiaのようなオーダーシステムは、他社のサービスを導入していました。
最初は、シネマチャンネルのみを導入したのですが、後からオーダーシステムのInforiaも組み合わせることができたので、価格面を含め魅力が広がりました。
メリットで一番大きかったのは、新しい端末を用意する必要がなく、自社で用意したAndroid TV端末にアプリを導入するだけで使用できるという仕組みだったため、導入コストを非常に抑えることができました。

シネマチャンネルやInforiaを導入した経緯を教えてください。

スカイクラブ4 TowerSweet (タワースイート)客室

TowerSweet黄金&黒ルーム 902号室

シネマチャンネルやInforiaの導入後の効果や感想などがあれば教えてください。

最近、ご利用のお客様は、TVをつけずにご自分のスマホでYouTubeなどをベッドに寝転がって視られているようなことが多く、「動画サービスをホテル側で用意する必要があるのか?」という議論も社内でありました。
しかし、お客様にアンケートを取った結果、やはり成人向け作品に対する要望は未だ多く引き続き必要だという結論に至りました。そのため、一般作品だけでなく成人向け作品も充実しているシネマチャンネルを選びました。
オーダーシステムは、画面が見やすく、デザイン性が高く、お客様がルームオーダーを頼みたくなるようなものが必要でした。
飲食店向けと比べると、レジャーホテル向けの既存のオーダーシステムはこの辺りがちょっと弱いと感じていたこともあり、クオリティの高いInforiaに決定しました。

シネマチャンネルやInforiaの導入後の効果や感想などがあれば教えてください。

SKYLEGEND1和モダンTwin 501号室

今回ホテルフェアから始まったという事ですが、他社さんは検討されたのでしょうか?アイ・ピー・アイ株式会社にご依頼頂いた決め手を教えてください。

1番はやっぱりコスト面が大きかったです。
自社で用意した端末デバイスにアプリを入れることができる点は、STBを用意しなくて良いので、かなりの差別化だったと思います。
あともう一つ大きかったのが、YouTubeをそのまま見れる点は、他社に無いメリットでした。

今回ホテルフェアから始まったという事ですが、他社さんは検討されたのでしょうか?アイ・ピー・アイ株式会社にご依頼頂いた決め手を教えてください。

TowerSweetの露天風呂

企業・ホテルとしての今後の目標や展望を教えてください。

弊社も先代から現社長に変わり、新体制のもと、新しい発想で既存に無かった考えなどを取り入れ邁進しています。
今後の展開としては、九州以外の展開も視野に入れたり、
新規の事業の展開なども検討しており、会社として次の成長期に入っているところです。

企業・ホテルとしての今後の目標や展望を教えてください。

SKY PARADISE RAKUEN黄金ルーム401号室

ありがとうございます。ここからは少し余談で、別府の土地柄の事を伺えますか?

別府は、やはり温泉の町というほどなので「温泉」ですね。
東だと草津、西だと別府と言われるほどで、温泉の湧出量で、いつも草津と競っているほど湯量が豊富です。
湯量に関しては同じ大分県内の湯布院と比べても圧倒的に多く、豊富な源泉が湧き出ています。うちのホテルは残念ながら温泉じゃないですが(笑)、泉質も本当におすすめで自慢です。

ありがとうございます。ここからは少し余談で、別府の土地柄の事を伺えますか?

十文字原展望台からの眺め

その他に別府の魅力はありますか?

そうですね。やはり海(別府湾)じゃないでしょうか。当ホテルのお部屋の窓から見ていただくとわかりますが、別府湾に面している町なので、湾に囲まれていて、湾の向こうは大分市なんです。
もっと先を見れば実は四国なんです。海がそばにある街としての魅力は、温泉に次いでおすすめポイントですね。
別府は、人口12万の都市で、やはり観光に依存度が高い街ではあります。隣に県庁所在地の大分市もあるので、商売として考えると、この2つの町を合わせて商圏として考えています。

その他に別府の魅力はありますか?

LEGEND 1の露天風呂からの眺め

インバウンド需要などは感じますか?

先にも上げたように別府に関して言えば観光地ですから、特に近年訪日観光客数は急激に回復を果たし、世界の旅行先で別府温泉が1位を獲得するなど非常に多くなってきています。日本全体に言えることですね。
私自身、京都や福岡もよく行きますが、インバウンドや集客の効果を見るのにレジャーホテルではなく一般のホテルを観察しています。
例えばビジネスホテルの料金体系を見れば、大体の需要と供給のバランスが分かります。
今、全国的にかなり上昇率高いですが、中でも当然に東京、大阪は上がっています。ダントツに今、高くなっているのは福岡ですね。
例えば、福岡の某チェーン系ビジネスホテルでは、週末には一泊5万円ほどになることがあります。通常は一泊9千円程度のホテルが一泊5万円を取れるということは、それだけ需要が高いということで、実際、週末は各OTA(予約サイト)で予約が取れないほどの盛況ぶりです。これはインバウンドによる効果の他にも人気観光都市である福岡ならでは事情があります。
例えばコンサートが2つ同時に開催されたり、学会が入ったりすると、あれだけある多くのホテルがすぐに満室になり予約が取れなくなります。実際は、平日も単価が上昇しており、ADR(客室平均単価)も上がっている状況です。
そういった意味では、大都市圏と比較すると別府、大分の観光客及びインバウンドの需要はまだまだ伸びしろはあると思います。
ただ、大分・別府の 1番のデメリットとして、九州の東側に位置し、新幹線が通っていない点が挙げられます。
訪日外国人は、長期滞在の間、日本各地を回りますが、東海道・山陽・九州とずっと新幹線で移動しますので、新幹線が通っている鹿児島までのルートは強いですね。
あと、レジャーホテルの場合はインバウンドの観光客の利用というよりは、どちらかというと地元の方々の休憩利用のリピーターに支えられている現状があります。
別府は中心部から円を描いたときに半分は海になってしまうので、人口(住んでいる人)は陸地側の縦のライン、横のラインに集まっています。そういった意味での商圏は少し限られていますので、宿泊のお客様を増やすという戦略は、新規顧客獲得のためにも必要です。
弊社のホテルもbooking.comで予約を取れるように対応し、英語のインフォメーションなども用意するとともに、入口にカードキーを付けて、泊まりのお客様にはカードキーを渡して、フロントとコミュニケーションとらずとも、自由に出入りが出来るような新しい取り組みもはじめています。

インバウンド需要などは感じますか?

お客様はどういった層がいらっしゃるのでしょうか?

レジャーホテルのメリットと言えばメリットなのですが、泊まりより休憩の利用の人が多いです。
年配者層が多い業態ではありましたが、最近だとコスプレイヤーの撮影会や、女子会などのパーティなどでも若年層の利用も増えてきています。
そのためオプションで衣装の貸し出しなども力入れています。

お客様はどういった層がいらっしゃるのでしょうか?

TowerSweetピンクルーム 803号室

その他ホテルで工夫していることはありますか?

レジャーホテルの場合は、選択肢として料金体系がかなりウエイトを占めるので、お客様に選んでいただくためにも、料金以外での満足度に対する差別化の工夫を凝らしています。
NetflixやAmazonPrimevideoなどのお客様個人で利用されている動画サービスは、ご自身のアカウントを入力していただく必要もありますが、YouTube や TVer などは、ログイン無しで視聴できます。
それらの動画サービスを迫力あるお部屋の大画面(最大だと75インチのTV)で視聴できる点はおすすめです。
また、シャンプーやボディーソープやアメニティも充実させています。部屋によって種類を変えたり、美容シャワーやドライヤーなどブランド統一したりしています。
また、最近手を入れているのがお部屋のベッドですね。ベットマットの高品質化とツインベッドルームの設置です。
レジャーホテルのベッドは一部屋1つが多いのですが、ご予約でお泊まりのお客様の中にはベッドを分けたい方もいらっしゃいました。また、近年、4名様組など、複数人数での宿泊も増えてきており、その場合ベッドが1つでは、結構厳しかったりしますので、ツインルームを設置し、予約を取れるようにすることで新たなお客様獲得にはつながっています。
あとは常にお客様の快適性、利便性を向上させるべく、既存施設のリニューアルなども都度ミニマムにスピーディに進めています。

その他ホテルで工夫していることはありますか?

LEGEND1(スカイレジェンド1)黄金風呂

J ZAURUSS(ザウルス)外観

TowerSweet和モダンTwin 1001号室

SKY Six by SKY RESORT HOTELS(スカイ6)外観

まとめ

竹屋本店様は、大分を中心に九州全域にホテルを拡大されています。
最も印象的だったのは、いかに同地域の競合ホテルと差別化を図りながら運営するかという点に努力されている点です。
ホテルでの飲食も、独自でメニュー開発されていたり、外部の設計に任せずに自社で一部屋ごとにコンセプトや世界観を作り、お客様を飽きさせない設計を行ったり、アメニティやシャワーヘッド、ドライヤーなどのアップデートに力を入れたり、ホテルの集客や、お客様ファーストを 1番に力を入れられている印象を受けました。
今後も大分から全国へ向けて、レジャーホテル業界をさらに盛り上げていかれることでしょう。

■株式会社竹屋本店
https://skyclub.co.jp/takeya/
■本社所在地
〒870-0932
大分県大分市東浜2-7-10
TEL:097-558-1461
事業内容
ホテル事業、飲食事業、不動産事業、コンサルタント事業
■取材日:2024年9月20日
■取材ホテル
スカイクラブ4 TowerSweet
https://skyclub.co.jp/hotel/tower-sweet-4/
大分県別府市浜町13-10
0977-21-1989

■取材・執筆:株式会社インクワイアリー