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レジャーホテル業界の“次なる一手”を探る──関西で開催された第13回レジャーホテルエキスポ2025、その熱気と革新の現場を取材レポート

レジャーホテル業界の“次なる一手”を探る──関西で開催された第13回レジャーホテルエキスポ2025、その熱気と革新の現場を取材レポート

レジャーホテル業界が今、大きな転換点を迎えています。かつての“静かな存在”から一歩踏み出し、地域社会と共に歩む空間として、また多様化するニーズに応える柔軟なビジネスとして、業界は着実に進化を遂げつつあります。

そんな変化のうねりの中、2025年6月、「第13回レジャーホテルエキスポ2025」が関西で開催されました。SDGsを意識したアメニティの提案、安全性と快適性を両立させる空間設計、スマート内線システム、食とECの融合、口コミ解析やSNS活用による集客術、バックヤード改革による運営効率化まで──展示会場には、あらゆる課題に対する新しい解決策が持ち込まれ、出展者と来場者の間で活発な意見交換が行われていました。

編集部は本イベントに参加し、数多くの企業やホテル経営者たちにインタビューを実施。現場の熱量、サービスに込められた想い、導入の背景や反響、今後の展望など、紙面では伝えきれない“リアルな声”を拾い集めてきました。

本記事では、そのインタビュー内容を中心に、現場から見えてきたレジャーホテル業界の最新トレンドと、これからの可能性について、多角的にレポートしていきます。

「アメニティで、ホテルに“感動”を添える」──株式会社T・MJが考える、宿泊体験の質の高め方

「ホテルに入ったとき、まず何に気づくかといえば“香り”や“備えつけ”なんです。その第一印象を左右するのが、私たちが扱うアメニティなんです」

ブースで出迎えてくださったのは、株式会社T・MJのご担当者です。同社は、レジャーホテル向けにアメニティや消耗品を中心とした幅広い商品を展開しており、“お客様の立場に立つ”という理念のもと、常に快適さと感動を両立した商品づくりを続けています。

今回の展示では、特にSDGsに配慮した紙製パウチや、環境負荷を抑えた化粧品など、サステナビリティを意識した新しいアメニティが紹介されていました。「ビニールを使わず、紙で構成したパッケージは特に注目されていて、多くのホテル様が足を止めてくださいます」と話され、自社製品への誇りに満ちていました。

また、現在すでにインバス・アウトバス製品や歯ブラシなどの定番商品は、多くのホテルで導入が進んでいるとのこと。お客様からは「使い心地が良い」「清潔感がある」といった好評の声も届いているそうです。

「ただ物を届けるだけでなく、宿泊の価値を高める一助になりたい」。その思いが、商品の隅々にまで宿っていることが伝わってくる展示でした。

「アメニティで、ホテルに“感動”を添える」──株式会社T・MJが考える、宿泊体験の質の高め方

株式会社T・MJ様ブース

「“香り”で思い出を彩る空間演出を」──アザーズ株式会社が提案する、レジャーホテルの新しいおもてなし

「お客様が香りで“いいホテルだったな”と思い出してくれる。そんな空間づくりを目指しているんです」

アザーズ株式会社のブースでは、15年以上にわたってレジャーホテル業界に香りのソリューションを提供してきた実績をもとに、新製品「Scent Wave(セントウェーブ)」シリーズの紹介が行われていました。これまで展開されていたセントエアーのディフューザー「Whisper Pro(ウィスパープロ)」に加え、新たに「Scent Splash」などのラインナップが加わり、より洗練された香り体験が実現可能となっています。

担当者の方によれば、今回の展示会出展の主な目的は「芳香と消臭」、特に「タバコ臭などの軽減」だといいます。「香りには、空間の印象を一瞬で変える力があります。だからこそ、安全性や持続性にもこだわって製品開発を行っています」と熱心に語ってくださいました。

レジャーホテルでの導入事例も豊富で、既に多くの施設で“香りによるブランディング”が進んでいるとのこと。「まるで毎日がリゾートにいるかのような心地よさを提供したい」という同社の想いは、製品だけでなく、その丁寧な説明にも表れていました。

「香りの演出」でホテルの印象を底上げするという、目には見えないけれど確かに感じる“おもてなし”。その可能性を存分に感じさせてくれるブースでした。

「“香り”で思い出を彩る空間演出を」──アザーズ株式会社が提案する、レジャーホテルの新しいおもてなし

アザーズ株式会社様ブース

「滞在中の20分が、美しさにつながる時間に」──株式会社シャリオンが提案する、ホテル向けセルフホワイトニングサービス

「お部屋でくつろぎながら、口元のケアができたら素敵だと思いませんか?」

そう語ってくださったのは、株式会社シャリオンのブースにいらっしゃったご担当者です。同社は“美歯口ホワイトニング”を中心としたオーラルケア製品・サービスを展開し、国内外で注目を集めるベンチャー企業。今回は、そのサービスをホテル滞在中に気軽に体験できる新たな提案を行っていました。

ブースでは、白と黒の2種類の専用マシンと、卵型の特徴的なチェアが来場者の目を引いていました。「実際には、20~30分ほどの短時間でケアが完了します。操作方法はとても簡単で、ホテルのお部屋でお客様自身がセルフで行っていただけます」とご担当者。使用するジェルには食品にも使われる優しい成分を採用しており、万が一口に入っても問題がないとのことでした。

気になる料金について伺うと、通常は専門店で数千円の費用がかかる施術ですが、ホテルで導入する場合は宿泊料金にあらかじめ組み込むことができるため、お客様には“無料”で体験いただける形も可能だそうです。

「美容や健康に気を使うお客様にとって、歯のケアは大きな関心ごと。宿泊中に『美』への一歩が踏み出せるというのは、ホテルにとっても大きな付加価値になると考えています」

取材を通じて感じたのは、“安心・安全で、結果もしっかり出せる”という、シャリオンのサービスが持つ確かな信頼性と、レジャーホテルに新たな魅力を生み出す可能性です。オーラルケアのイノベーターとして、同社の提案は今後さらに広がりを見せそうです。

「滞在中の20分が、美しさにつながる時間に」──株式会社シャリオンが提案する、ホテル向けセルフホワイトニングサービス

株式会社シャリオン様ブース

「テクノロジーで、ホテルのおもてなしを変える」──USEN-ALMEXが描く、次世代レジャーホテルのあり方

「今、ホテルに求められているのは“効率化”だけではありません。人に優しい運営が必要なのです」

そう話してくださったのは、株式会社USEN-ALMEXのブースで対応してくださった担当者の方です。同社は“Technology × Hospitality(テクノホスピタリティ)”を掲げ、フロント業務やバックヤードの省人化から、宿泊者の利便性向上まで、ホテル運営のあらゆる課題に向き合ってきました。

今回の展示では、ホテル管理システムやWEBサイトを活用した送客・集客支援、さらにはキャッシュレス決済、EC機能の統合など、多岐にわたるサービスが紹介されていました。「運営に必要なものをワンストップで提供できるのが、私たちの強みです」と語る姿は、自信に満ちており、多くの来場者が熱心に耳を傾けていました。

また、ホテル内での飲食提供をサポートする簡易調理型のフードブランドや、外国人対応の多言語表示、BGMやVODなどエンタメ系のソリューションも提案されており、業界のDX化に貢献する幅広い展開が印象的でした。

「テクノロジーを使って、スタッフが“人に向き合う時間”を増やせるようにしたいんです」

そんな言葉からは、単なるシステム提供企業ではなく、“究極のホスピタリティ”を目指すパートナーとしての誇りが感じられました。USEN-ALMEXの提案は、ホテル経営の現場に寄り添いながら、未来へと導いてくれる確かな手応えを持っていました。

「テクノロジーで、ホテルのおもてなしを変える」──USEN-ALMEXが描く、次世代レジャーホテルのあり方

株式会社USEN-ALMEX様ブース

「泡の力で、バスルームを価値ある空間に」──株式会社TKSが挑む、ファインバブル×ホテルの可能性

「シャワーヘッドって、ただの備品じゃないんです。使った人の満足度に直結する“体験”なんです」

そう語ってくださったのは、株式会社TKSのブースで応対してくださったご担当者の方です。同社は、ウルトラファインバブル技術を活用したシャワーヘッドの開発・製造を行う企業。今回は「ボリーナ アヴァンティ」などの主力モデルをはじめ、レジャーホテル向けの提案として、“美容効果と節水効果を兼ね備えた”最新機種を紹介していました。

「水道代や光熱費が上がっている今、年間のランニングコストを50%削減できる点が特に評価されています。それに、ウルトラファインバブルが毛穴の奥まで届くことで、美容や保温、保湿といった付加価値も得られます」と担当者は話します。実際に体験させていただいたところ、肌あたりの柔らかさとミストのようなきめ細かさが印象的でした。

また、TKS社は世界で初めてウルトラファインバブルを搭載したシャワーヘッドを市場に出したパイオニアでもあり、岐阜を拠点に、日本国内で技術開発を進めています。製造の一部には海外拠点も活用していますが、コア技術はすべて日本発とのこと。ECや家電量販店でも展開されている同社製品ですが、展示会ではレジャーホテル向けに盗難防止パーツを備えた専用仕様の提案もなされていました。

「バスルームの価値を上げましょう」

その言葉を添えたホテル向け資料からも、単なる“設備”ではなく、“印象を残す空間演出”としてのシャワーヘッドの位置づけが伝わってきます。株式会社TKSの取り組みは、まさに「泡の力」で明日を拓く一歩なのだと感じさせられる取材となりました。

「泡の力で、バスルームを価値ある空間に」──株式会社TKSが挑む、ファインバブル×ホテルの可能性

株式会社TKS様ブース

「マットレス1台、クッション1個からホテルの快眠を支える」──株式会社SENTACTが届ける“お客様目線”のベッティングプラン

「布団1枚でも、私たちは喜んで現場に伺います。それが60年やってきた、私たちの姿勢です」

そう話してくださったのは、ホテル向けリネン・寝具の専門商社、株式会社SENTACTの担当者の方です。これまで60年以上にわたり、ホテル業界と共に歩んできた同社は、マットレスや布団、クッション、カバーといった各寝具の相性を熟知し、空間全体をプランニングできる“ベッティングのプロフェッショナル”としての存在感を高めています。

今回の展示では、洗濯サービスや洗濯機の導入支援、さらには地方案件でのリネン供給困難という現場課題に対するサポート体制も紹介されていました。「最近は地方のリネン屋さんが高齢化や物流事情で配達エリアを縮小しており、結果としてホテル様が“自分で洗う”という選択肢を取らざるを得ないケースが増えています」と担当者は語ります。

同社は洗濯機の販売自体は行っていないものの、施設の規模や運用に合ったメーカー選定、設置プラン、洗剤提案まで含めて、現場目線でトータルサポートを行っているそうです。「リネンや寝具が“汚れていて当たり前”ではなく、“心地よいからまた来たい”に変わってほしい」。そうした思いから、シーツや枕カバーの素材選び、清潔感の維持、交換のタイミングに至るまで、細部にわたるプランニングがなされています。

「東京の会社ですが、関西の展示会にあえて参加したのは、全国どこでも現場でお役に立ちたいからです」

その言葉には、単なる取引先としてではなく、ホテル運営の“伴走者”としての覚悟が込められていました。株式会社SENTACTは、1点からでも丁寧に向き合い、宿泊体験の“快眠品質”を静かに底上げしている存在です。

「マットレス1台、クッション1個からホテルの快眠を支える」──株式会社SENTACTが届ける“お客様目線”のベッティングプラン

株式会社SENTACT様ブース

「2時間で6時間分の睡眠効果を」──酸素カプセルのパイオニア・株式会社タイムワールドが提案する、究極の休息空間

「疲れが溜まっている方ほど、ぜひ一度体験してみてください。本当に“リセットされる”んです」

そう語ってくださったのは、株式会社タイムワールドの展示ブースで応対してくださった担当者の方です。同社は、群馬県に自社工場を持つ酸素カプセルの製造メーカーであり、全国各地の企業・施設への導入実績を持つ業界のリーディングカンパニーです。

今回の展示では、リース形式で導入可能なボックスタイプの酸素カプセルを中心に紹介されていました。「睡眠の質に悩んでいる方、疲労が抜けにくい方にとって、酸素カプセルは短時間で効率的な回復をもたらす選択肢です。高気圧によって血中酸素濃度が高まることで、自律神経の調整や脈拍の安定に作用し、結果的に深い休息を得られます」と担当者は話します。

実際、2時間のカプセル使用で6時間分の睡眠効果が得られるとされ、プロサッカー選手の香川真司選手をはじめ、アスリートたちの間でも高い支持を受けているそうです。頭痛や関節痛、けがの回復促進など、用途は多岐にわたります。

導入は主に企業の福利厚生向けが中心ですが、最近ではレジャーホテルからの引き合いも増えているとのこと。「宿泊のオプションとして“体調回復”が選べるホテルというのは、非常に価値があります」と語る言葉からは、酸素カプセルの新たな市場開拓への意気込みが感じられました。

「東京、大阪、福岡、札幌、名古屋にもショールームがございますので、ぜひ実際にご体感ください。体験して初めて“これは違う”と感じていただけると思います」

メーカーとしての誇りと、体験重視の提案力が印象的な展示でした。時間の限られた現代人に向けて、“本当に疲れが取れる空間”を提供する。それが、株式会社タイムワールドの掲げるミッションなのだと強く感じました。

「2時間で6時間分の睡眠効果を」──酸素カプセルのパイオニア・株式会社タイムワールドが提案する、究極の休息空間

株式会社タイムワールド様ブース

「地図検索の“見つけられる力”が、集客を変える」──ディップ株式会社が語る『集客コボット for MEO』の可能性

「検索されて“見つからない”お店は、存在しないのと同じです。だからこそ、Googleマップで上位に表示されることが、今や集客にとって欠かせない戦略になっています」

そう語ってくださったのは、ディップ株式会社のご担当者です。同社が今回紹介していたのは、MEO(Map Engine Optimization)対策を軸とした集客支援サービス『集客コボット for MEO』。Google検索結果やGoogleマップ上での表示順位を改善し、来店動機を高める仕組みを提供しています。

会話の中では、「ホテル業界をはじめ、飲食店やフォトスタジオなど多業種で導入が進んでおり、競合店舗のMEO施策を可視化しながら最適な運用支援を行っている」とのことでした。特に、インスタグラムやGoogleに設置する予約ボタンの導入支援も併せて行っており、「検索→予約」の流れを自然に設計できる点が評価されています。

「GMOさんなどの大手もライバルにはなりますが、当社の強みは丁寧な運用と、現場の声を拾ったきめ細やかな提案です」と、競争が激しいMEO市場における独自性も強調されていました。

また、フォトスタジオやブライダル施設での導入事例も増えており、「写真が映える=SNSで拡散される=地図検索からの来店につながる」という好循環を作る支援も行っているとのこと。

目に見える広告費だけではなく、「地図に表示される」という極めてシンプルな入り口を制することが、今後のリアル店舗の集客において重要な戦略となりそうです。

「地図検索の“見つけられる力”が、集客を変える」──ディップ株式会社が語る『集客コボット for MEO』の可能性

ディップ株式会社様ブース

「スマホで受ける内線通話」──有限会社ショッカーが提案する、現場に寄り添うホテルテクノロジー

「電話線があっても、スマホで内線を取れた方が便利ですよね。現場の“かゆいところ”を、うちはずっと見てきました」

そう語ってくださったのは、大阪を拠点に全国のホテル向け集中管理システムや弱電設備の設計・導入を手がける、有限会社ショッカーのご担当者です。今回の展示では、スマートフォンを活用した新しい内線システムの開発が注目を集めていました。

「既存の電話システムが老朽化し、修理も難しくなってきているなかで、スマホを内線端末として使える仕組みを作りました。Androidなら2~3万円の端末で済みますし、コードレス機器のような高額な交換は不要です」と説明されていました。

展示されたアプリは、スタッフが持ち歩けるスマホにインストールすることで、フロントや客室間での内線通話が可能になるというもの。また、客室からの注文を受けると、そのままオーダー通知をスマホに表示させる機能や、駐車場センサーと連動して車両到着を確認できる仕組みなども備えています。

「このアプリはホテルさんの要望からではなく、うちが“あったら便利だろう”と思って自社開発したんです。だからこそ、柔軟にカスタマイズもできます」と話す姿からは、現場の声に耳を傾け続けてきた会社ならではの熱意が感じられました。

さらに、展示ではVODシステムや多機能リモコン、ベッドサイドパネルなど、同社が手がける各種ハードウェアのデモも行われており、「基板の設計から組み込みまで、ほとんど自社で行っています。実装も半田付けも、すべて社内で完結させているんです」とのこと。

「私たちは電気工事屋ではなく、“デジタル機器でホテルに寄り添う職人集団”でありたい」

そんな言葉にふさわしく、ショッカーの取り組みは、地味ながらもホテル運営の現場で確実に“助け”になる提案ばかりでした。

「スマホで受ける内線通話」──有限会社ショッカーが提案する、現場に寄り添うホテルテクノロジー

有限会社ショッカー様ブース

「面倒な決済は、まとめてお任せください」──SBペイメントサービスが提案する、ホテル向けキャッシュレスと次世代決済のかたち

「決済は、裏側がちゃんとつながってこそ“スムーズな体験”になります。私たちは、その“裏側”を支えるプロフェッショナルです」

そう語ってくださったのは、SBペイメントサービス株式会社のご担当者です。同社は、ECサイトを中心とした決済代行サービスのパイオニアであり、現在ではリアル店舗やホテル事業向けのソリューションにも力を入れています。

今回の展示では、キャッシュレス決済端末の導入支援や、精算機との連動など、ホテル向けに特化した提案が行われていました。中でも注目されたのは、「PayPayが使えるようになる」という特別な仕組みです。

「実はレジャーホテル業界では、通常PayPayの審査が通りにくいのですが、当社経由であれば一部の条件付きでPayPay導入が可能です。これはグループ会社であるソフトバンクの強みでもあります」と担当者は話します。

若年層を中心に広く使われているPayPayを導入できることは、ホテルにとっても大きな差別化ポイントになります。また、VODシステムと連携し、テレビ画面にQRコードを表示させて、その場で決済できるようにする取り組みも進行中とのこと。「リモコンも端末も不要で、スマホひとつで支払いが完了します。省スペースで初期費用も抑えられ、現場に優しい設計です」との説明に、多くの来場者が興味を示していました。

「複雑な手続きを、私たちがすべてまとめて引き受けます。ホテルの現場には、もっとお客様対応に集中していただきたいんです」

SBペイメントサービスの提案は、単なる“決済手段”の提供ではなく、ホテル業務全体を見渡した“業務支援”としての価値が感じられるものでした。

「面倒な決済は、まとめてお任せください」──SBペイメントサービスが提案する、ホテル向けキャッシュレスと次世代決済のかたち

SBペイメントサービス株式会社様ブース

「“水・空気・安心”を届け続けて60年」──地域密着と多角展開で支持を集める、シューワ株式会社の挑戦

「お客様が困っていることなら、なんでもやります。エアコンでも、水でも、パンでも(笑)」

そう冗談交じりに語ってくださったのは、シューワ株式会社のブースで対応してくださったご担当者です。同社は、灯油の巡回販売からスタートし、今では「富士山の天然水(ウォーターサーバー)」「業務用エアコン洗浄」「BCP支援」など多岐にわたる事業を展開しています。

今回の展示では、特に人気を集めていたのが“富士山の天然水”のサーバー。ミネラルを含んだ高品質な天然水を、業界でもトップクラスの低価格で提供していることが大きな強みです。「富士山の天然水を扱っている会社は多いですが、価格ではうちが一番お安いと思います」と、胸を張って話されていたのが印象的でした。

また、同社は全国に複数の支店を持ち、地域に根ざしたサービスを展開している点も特長です。レジャーホテルや飲食店をはじめとする法人取引から、家庭向けのエアコンクリーニングまで、幅広いニーズに対応しています。

「もともとは灯油販売から始まりましたが、お客様のお困りごとを解決したいという想いで事業を広げてきました。今では災害時の燃料供給契約(BCP事業)なども請け負っており、企業グループ様からのご依頼も多くいただいています」と語るように、“地域密着×社会貢献”という理念をベースに、着実に信頼と実績を築いてきたことがうかがえます。

水も、空調も、非常時の備えも。生活インフラを陰から支えるシューワ株式会社の姿勢には、“地に足のついた安心感”がありました。

「“水・空気・安心”を届け続けて60年」──地域密着と多角展開で支持を集める、シューワ株式会社の挑戦

シューワ株式会社様ブース

「お風呂でもリビングのようにテレビを楽しめる」──洋也株式会社が開発した、Google TV搭載の浴室テレビ『ミラレル』

「これまでのお風呂用テレビって、BSや地デジだけが見られるものでしたよね。でも、今はYouTubeやNetflixを“浴室でも”楽しみたいという声が増えてきているんです」

そう語ってくださったのは、洋也株式会社のブースで応対いただいたご担当者です。同社が開発・販売しているのは、インターネット対応の浴室テレビ『mirarel(ミラレル)』。従来の地上波・BS・CSだけでなく、Google TVを搭載し、ストリーミング視聴にも対応しているのが最大の特長です。

「昨年末に発売したばかりなんです。まだホテル向けの導入は少ないですが、実際にマンション一棟まるごと導入していただいた例もあります。ご家庭では“リビングの続きをお風呂で観られる”という点が喜ばれていて、今後はホテルでもご提案を進めていきたいと思っています」とのこと。

本体はJIS IPX5相当の防水設計で、シャワーがかかっても問題のない仕様。リモコンもIPX7相当で、一時的な水没にも耐えられる防水性能を備えています。HDMI端子やUSBポートも搭載されており、スピーカーやレコーダーとの接続も可能です。

「もちろん、防水処理や取付施工も対応しております。浴室の広さに応じてサイズや設置場所をご相談いただければ、柔軟にご提案可能です。個人の方でも導入いただける価格帯なので、お問い合わせも増えてきました」

“リラックス空間で、日常の続きを楽しめる”──そんな新しいバスタイムを実現する『ミラレル』は、浴室という空間にまだまだ多くの可能性を秘めていると感じさせてくれるプロダクトでした。

「お風呂でもリビングのようにテレビを楽しめる」──洋也株式会社が開発した、Google TV搭載の浴室テレビ『ミラレル』

洋也株式会社様ブース

「冷凍食品でも“できたて感”を」──株式会社ナコムが提案する、レジャーホテルのための食のソリューション

「レジャーホテルだからって、“食事の満足度”をあきらめてほしくないんです」

そう話してくださったのは、冷凍食品を活用した業務用フードサービスを展開する株式会社ナコムのご担当者です。同社は東大阪に本社を構え、全国のレジャーホテルを中心に、2000件以上の導入実績を持つ業界屈指の冷凍食品プロバイダーです。

今回の展示では、ハンバーグやロールケーキを中心にした“ホテルのお部屋で提供できる本格フードメニュー”を提案しており、試食も好評を博していました。特に注目されたのは、単に食材を提供するだけでなく、メニュー表や販促物のデザイン、レシピ作成までを一括でサポートする“ワンストップ型サービス”です。

「たとえばこのハンバーグには、ラミネート済みのA4サイズPOP、メニュー写真、オーダー受付用レシピ、そしてお部屋にそのまま置けるテンプレートメニュー表までセットにしてお届けしています。すぐに販売がスタートできる状態で納品するので、導入しやすいと喜ばれています」と語ってくださいました。

ホテル側から希望があれば、文字やロゴ、価格、提供時間などの情報もカスタマイズ可能で、オリジナルメニュー作成にも柔軟に対応できるとのこと。冷凍とは思えない“手作り感”のある味に加え、見た目の訴求力、提供の簡便さ、そして導入コストまでをトータルに考慮した設計が、同社の大きな魅力です。

「メニューの企画段階からでも、ぜひ気軽にご相談いただければと思っています。デザインのことも、レシピのことも、丸ごと任せていただけます」

ナコムのフードサービスは、調理スタッフを置きづらいレジャーホテルにとって、まさに即戦力。顧客満足度を高めつつ、業務負担を最小限にする“賢い食の仕組み”が、ここにありました。

「冷凍食品でも“できたて感”を」──株式会社ナコムが提案する、レジャーホテルのための食のソリューション

株式会社ナコム様ブース

「カラオケは歌うだけじゃない。繋がる・拡がる・楽しむ」──エクシングが提案する、次世代型カラオケ体験とは

「ただ歌うだけじゃ、もう物足りない。カラオケは“遊び”として、もっと拡張できるはずです」

そう語ってくださったのは、JOYSOUNDブランドでおなじみの株式会社エクシングのご担当者です。今回の展示では、最新の通信カラオケ機器に加え、新たな試みとして“箱型ブース”を活用した導入提案も注目を集めていました。

この箱型ブースは、バンダイと共同開発された簡易型のカラオケユニットで、可動式のコンパクトな設計。設置の自由度が高く、従来の専用室が確保できない施設でも手軽にカラオケ体験を導入できるのが魅力です。道の駅や遊園地、ボウリング場などへの展開も視野に入れており、「レジャーホテルだけでなく、オーナー様が関わる他の業態にもご提案できれば」と話されていました。

また、従来機との大きな違いとして紹介されていたのが“相互通信”機能です。これは、離れたカラオケボックス同士をつないでリアルタイムにコミュニケーションが取れるというもので、まるで“遠隔パーティー”のような新しい遊び方が可能になります。ライブビューイングのような一方向の配信ではなく、音声が双方向で行き来することで、参加者同士の一体感を生み出す点が大きな特長です。

「例えば、東京の教室と地方の子どもたちをつないで、遠隔でボイストレーニングや歌の授業を行うこともできます。カラオケ機器の役割は、もはや“歌う道具”だけにとどまりません」

導入形式は主にレンタル契約が中心で、周辺機器のカスタマイズによって柔軟な価格帯設定が可能とのことです。

歌うことを超えて、学び、つながり、遊ぶ。エクシングが描くカラオケの未来は、エンタメとテクノロジーの融合によって、ますます広がりを見せていました。

「カラオケは歌うだけじゃない。繋がる・拡がる・楽しむ」──エクシングが提案する、次世代型カラオケ体験とは

株式会社エクシング様ブース

「予約できるホテルは、選ばれるホテルへ」──バリューコマース株式会社が提案する、自社予約強化システム『Direct In S4』

「予約ができないと、若いお客様はもう来てくれません。レジャーホテルでも、いまや“予約対応”は必須の時代です」

そう語ってくださったのは、宿泊施設向けの予約システム『Direct In S4(ダイレクトイン エスフォー)』を提供する、バリューコマース株式会社のご担当者です。もともとビジネスホテルやシティホテル向けに多く導入されてきた同システムですが、最近ではレジャーホテルからのニーズも急増。過去1〜2年で約200施設が導入するなど、導入実績を急速に伸ばしています。

「ウォークイン中心の業態だったレジャーホテルも、ここ数年で“予約を活用して売上を安定させたい”という動きが加速しています。特に地方の施設様では、空室を有効活用するための予約導線が求められています」

『Direct In S4』は、公式サイトに簡単に導入できる予約エンジンで、スマートフォンにも完全対応。宿泊プランの登録・編集、クーポン発行、Google連携なども可能で、ユーザーが使いやすく、ホテル側も手間なく管理できる設計となっています。

注目すべきは、導入コストの低さ。業界最安水準の価格で提供されています。外部の予約サイト(OTA)を通すと、1件ごとに手数料が発生しますが、自社予約なら利益を最大限確保できます。

「自社予約を増やすということは、お客様との直接的な関係を築くことでもあります。手数料を抑えながら、リピーターの育成にもつながるメリットがあります」

“レジャーにも予約という新常識を”。バリューコマースの『Direct In S4』は、予約機能が当たり前になるこれからの時代に向けた、心強いパートナーとなりそうです。

「予約できるホテルは、選ばれるホテルへ」──バリューコマース株式会社が提案する、自社予約強化システム『Direct In S4』

バリューコマース株式会社様ブース

「予約業務は“手作業”から“自動化”へ」──株式会社クリップスが提案する、導入施設数No.1のサイトコントローラー『ねっぱん!++』

「スタッフが画面を何枚も切り替えながら、各予約サイトに在庫や料金を手入力している──そんな作業を、すべて“ねっぱん!”でまとめてしまえるんです」

そう語ってくださったのは、株式会社クリップスのご担当者です。同社が開発・提供する『ねっぱん!サイトコントローラー++(ねっぱん!)』は、複数の宿泊予約サイトの在庫・料金・予約情報を一括で管理できるクラウド型システム。2024年12月時点で9,300施設以上に導入されており、国内No.1のシェアを誇ります。

今回の展示では、レジャーホテル市場に向けた導入提案が行われていました。「もともとビジネスホテルやリゾートを中心に展開していたサービスですが、ここ1〜2年でレジャーホテルへの導入も急増しています。特に地方のホテルでは“予約から安定した売上を確保したい”というニーズが強まっており、200施設以上での採用実績があります」とのこと。

『ねっぱん!』の特長は、予約情報の一元管理に加え、サンクスメール自動配信、アップセル提案、キャンセル防止など、宿泊施設の収益性向上につながる機能が充実している点にあります。

「OTA(外部予約サイト)ばかりに頼っていると、どうしても高額な手数料がかさみます。自社予約との併用によって、利益率を守りながら運営していくことが重要です。実際に、自社予約が増えたことで“手数料の削減に成功した”という声も多くいただいています」

導入コストは業界の中でも非常にリーズナブルな設定です。他社では従量課金が発生するケースもある中で、クリップス社は完全固定の料金体系で提供しており、予算管理のしやすさも強みとなっています。

さらに、同社は楽天グループの一員であり、PayPayや楽天モバイルとの連携支援も視野に入れているとのこと。今後は、ホテルの業務効率化と収益改善の中枢を担う“コントロールタワー”として、レジャー業界にもますます広がりを見せそうです。

「予約業務は“手作業”から“自動化”へ」──株式会社クリップスが提案する、導入施設数No.1のサイトコントローラー『ねっぱん!++』

株式会社クリップス様ブース

「かわいい」「効く」「安心できる」──オープンアイ株式会社が提案する、日本製・ホテル向けリラクゼーション&セルフケア商品の新定番

「ホテルの客室で“ちょっと欲しくなるもの”、それを“きちんとした品質で”届けたいんです」

そう語ってくださったのは、オープンアイ株式会社のご担当者です。同社は、日本国内で製造された栄養ドリンクやボディローション、潤滑ジェルなどを中心に、宿泊客の快適さと満足度を高めるセルフケア商品を開発・提供しています。

今回の展示では、客室内の“お役立ち商品”として支持されているラインナップを多数紹介。中でも、レジャーホテルで高い採用実績を誇る「栄養ドリンク」は、疲労回復をサポートする人気アイテムとして注目を集めていました。「とにかく、みんな疲れている時代ですから」と笑顔で語る担当者の言葉に、多くの来場者が共感を寄せていました。

さらに目を引いたのが、女性向けにデザインされた“かわいらしい”ローションシリーズです。内容成分はもちろん、手に取りたくなる見た目にもこだわっており、「女性のお客様が“思わず試してみたくなる”ようなデザインを意識しています」と話してくださいました。

「私たちは、商品の製造を含めて国内で完結しています。メーカーとして、安心・安全な日本製クオリティをお届けしています」

商品の導入先はレジャーホテルが中心ですが、その他の業態でも卸売・OEM提案を行っており、利用シーンに応じた仕様変更にも柔軟に対応しているとのこと。刺激感のあるクリームや、用途に応じた多様なフォーマットも揃えており、“気遣いと遊び心”が感じられる構成となっています。

リラックス空間をさらに心地よく──オープンアイ株式会社の製品は、ホテルで過ごす時間をより快適に、より豊かに演出してくれるパートナーとして、今後も注目される存在です。

「かわいい」「効く」「安心できる」──オープンアイ株式会社が提案する、日本製・ホテル向けリラクゼーション&セルフケア商品の新定番

オープンアイ株式会社様ブース

「売れる宿泊サイトを、地域と一緒に育てる」──キャディッシュが提案する宿泊予約システム『予約番』の強みとは

「予約の取りやすさと、魅せ方の上手さ。どちらもそろって、ようやく“選ばれる宿”になるんです」

そう語ってくださったのは、岐阜・飛騨高山に本社を構える株式会社キャディッシュのご担当者です。同社は、宿泊施設向け予約管理システム『予約番』を中心に、ウェブサイト制作やプロモーション支援まで一貫して提供し、全国のホテル・旅館の業績向上を支えてきました。

『予約番』は、単なる予約フォームにとどまらず、料理やアメニティ、体験型プランなど“宿泊に付随する商品”も一緒に予約できる点が特長です。「たとえば朝食やシャンパン付きプラン、記念日の装飾など、宿側が用意した付加価値を組み合わせて販売できる仕組みです」とのことで、レジャーホテルのように多様な部屋タイプ・プランを持つ施設とも相性が良い設計になっています。

インターフェースも直感的で、部屋写真や説明文を自由に組み込めるCMS機能付き。カレンダー連動の予約状況表示もスムーズで、「お客様が迷わず、使いやすく」という視点から開発されています。

さらに特徴的だったのは、強固な代理店ネットワークの存在です。「導入施設の多くは、地域に根ざした代理店さんが提案してくださったもの。私たちが全国を飛び回らなくても、地域密着で宿泊施設を支えられる体制があるんです」と担当者。このネットワークは、すでに全国に500件以上の施設導入を実現しており、今も拡大中とのことでした。

「ITだけでなく、“人と人”で支える予約システムでありたい」──そうしたキャディッシュのスタンスは、単なるツール提供を超えて、宿の魅力発信と地域活性を同時に叶えるパートナーとしての信頼を感じさせました。

「売れる宿泊サイトを、地域と一緒に育てる」──キャディッシュが提案する宿泊予約システム『予約番』の強みとは

株式会社キャディッシュ様ブース

「“布の力”で空間の印象は変えられる」──かじ新が提案する、ホテル・商業空間向けオリジナルファブリックの魅力

「壁紙を変えるのは大がかりですが、カーテンを替えるだけで空間の印象ってガラッと変わるんですよ」

そう語ってくださったのは、創業50年以上の歴史を誇るファブリックメーカー、株式会社かじ新のご担当者です。同社は、ヨーロッパやアジアから輸入したテキスタイル素材と、自社開発のオリジナル生地を用いて、ホテル・旅館・パブリックスペース向けのオーダーメイド製品を提案しています。

取材時に特に印象的だったのは、布地の魅力を最大限に活かした製品づくりへのこだわりです。展示されていたのは、ベッドスローやクッション、カーテン、ベッドライナーなどのアイテム。いずれも一般的な既製品とは一線を画す、個性的で上質な風合いを感じさせるものでした。「派手に見える柄もありますが、実は全体の空間にメリハリを生む“効かせ布”として好評です」とのことでした。

さらに話を伺うと、同社の強みは“生地から製品まで”を自社で一貫して対応できる点にあるといいます。国内外の生地メーカーと連携しながら、自社でも製糸から縫製までを手がけ、オーダーメイドで空間づくりに寄り添うスタイルが評価されています。

「私たちは“生地屋”ではありますが、実際には空間づくりのパートナーでありたいと考えています。ホテルの内装や照明と調和する素材、使いやすさとデザイン性の両立、どちらも大切にしています」

取材中には、家具や屋外向けのアイテムも手がけていることがわかり、北陸の地域ブランドとのコラボレーション「Emerg(エマーグ)」といったプロジェクトの紹介も受けました。ファブリックにとどまらず、“空間提案型メーカー”として、幅広い展開を行っていることが印象的でした。

量産品にはない個性と、日本製ならではの安心感。かじ新のファブリックは、レジャーホテルや商業施設において、空間価値を高める“最後のひと手”として、確かな存在感を放っていました。

「“布の力”で空間の印象は変えられる」──かじ新が提案する、ホテル・商業空間向けオリジナルファブリックの魅力

株式会社かじ新様ブース

「定番は強い。でも、ちょっとした変化でまた売れる」──スターファイアが語る、コスチューム業界の今

「昔からの定番がやっぱり一番動きます。でも、“ちょっとデザインを変えた定番”も、また新鮮に見えるんですよ」

そう語ってくださったのは、コスチューム・ランジェリー卸の専門商社、株式会社スターファイアのご担当者です。今回の展示では、レジャーホテル向けを中心とした豊富なコスチュームのラインナップを紹介。人気商品ベスト10にはセーラー服、水着、バニーガールなど、おなじみのアイテムがずらりと並び、「やはり定番の強さを実感します」と話してくださいました。

特にレジャーホテルやアミューズメント性を重視する施設では、コスチュームの需要が安定しているとのこと。「どんなに景気が上下しても、うちはそこまで大きく影響を受けませんでした。コロナ禍のときでも一定の需要がありました」とのことで、耐久性やリピート性を見越した購入サイクルが構築されていることが背景にあるようです。

「現場では1日何度も洗濯するので、2~3ヶ月で買い替えるケースも多いです。経年劣化も早い分、定期的に“新しい1着”が必要になるんです」

製品の多くはオリジナルデザインで、自社ブランド「STARFIRE」として展開。パッケージや付属品も一括で提案可能で、トータルでの卸対応が評価されています。シーズンごとのトレンドにも柔軟に対応しつつ、「あえて“新しすぎない”ことが選ばれる理由でもある」とのことで、業界特有のニーズへの理解も深さを感じさせました。

「流行よりも、“使いやすさ”“盛り上がりやすさ”。そんな視点で商品を作っています」

レジャーホテルの空間を演出するツールとして、コスチュームはただの衣装ではなく“体験価値”そのもの。スターファイアの製品は、その世界観づくりをさりげなく、しかし確実に支えていました。

「定番は強い。でも、ちょっとした変化でまた売れる」──スターファイアが語る、コスチューム業界の今

株式会社スターファイア様ブース

「レジャーホテルの集客は“Webで選ばれること”から始まる」──GNU株式会社が運営するホテル情報サイト『カップルズ』と広告支援の全貌

「今のホテル選びは、検索結果の上位に出られるかどうかで決まってしまいます。スマホで見て、すぐ予約できること。それが何より大事なんです」

そう語ってくださったのは、GNU株式会社のご担当者です。同社は、ネット広告事業と自社メディア運営を両軸に展開する企業で、日本最大級のカップルズホテル検索・予約サイト「カップルズ」を運営しています。月間2,550万PV、アプリダウンロード数165万という圧倒的な利用実績を誇り、若年層を中心とした宿泊ニーズに幅広く対応しています。

取材では、レジャーホテル業界に向けた広告提案やシステム活用について詳しいお話を伺いました。

「掲載ホテル様の中には、予約ページで食事やシャンパンなどのオプションを同時に販売できる仕組みを使っていただいています。宿泊体験を“パッケージ”として提供することで、客単価の向上にもつながっています」とのこと。サイト上では複数の画像や部屋タイプを自由に組み込め、スムーズなカレンダー連携や予約フローも整備されています。

さらに、広告だけでなく、自社予約ページの制作支援や予約システムの提供、Webマーケティング分析なども手がけており、「カップルズ」への掲載を入り口に、より広い支援体制が整っています。

もう一つの強みは、全国に広がる代理店ネットワークの存在です。「僕たちは営業担当もいますが、地域のパートナー(代理店)が案件を持ち込んでくださることも多いんです。

「広告やシステムをただ“売る”だけでなく、その先の売上や集客成果までしっかりサポートしたいんです。実際に予約数が伸びるホテルさんを見ると、やっていて良かったと思えます」

“レジャー業界をWebの力で変える”。GNU株式会社の取り組みは、単なる広告会社の枠を超え、ホテル運営の“デジタル戦略パートナー”として、今後も広がりを見せていきそうです。

「レジャーホテルの集客は“Webで選ばれること”から始まる」──GNU株式会社が運営するホテル情報サイト『カップルズ』と広告支援の全貌

GNU株式会社様ブース

「まじめに、ラブホやってます」──GHPが提案する、ホテル経営×清掃効率化の新スタンダード

「ラブホテルって“悪いもの”って思われがちですよね。でも、愛する人と過ごす大切な時間を守る場所なんです。だからこそ、私たちは“まじめにラブホやってます”」

そう語ってくださったのは、ホテルコンサルティングを手がける株式会社GHPのご担当者です。全国で66店舗のホテル運営を行う同社は、直営・受託運営の実績をもとに、物件所有者への運営支援やプロデュース業務も展開。今後ホテルを始めたいという方への経営支援も行っています。

今回の展示で最も注目を集めていたのは、GHPが自社で開発した“ホテル清掃用業務洗剤”。レジャーホテルの清掃業務に特化したこの洗剤は、1本で鏡・テーブル・トイレ・洗面まで対応可能というオールインワンタイプ。泡が出ない設計で水で流す必要がなく、拭き取りだけで高い洗浄力と抗菌効果が得られるのが特長です。

「今まで鏡用・トイレ用・テーブル用と洗剤を分けていたのが、これ1本で済むようになりました。泡が出ないので流す手間もなく、スタッフさんの作業効率が圧倒的に上がったという声をいただいています」

しかも、18リットルの濃縮液から最大約590本分を希釈でき低コスト。この価格設定は「儲けよりも、GHPを知ってもらうきっかけにしたい」という思いから実現しているとのこと。

「ずっと自社グループで使ってきた洗剤なんですが、“これ、うちでも使いたい”という声が増えてきて。今年から外部販売を始めました。本気で作ってますし、ちゃんと効果も実感してもらえると思っています」

さらに、洗濯用洗剤やシリカ(鏡のうろこ)除去剤なども自社開発。業務用コインランドリー向けに最適化された洗剤は1回15ml使用で、1本で4〜5ヶ月持つという経済性も備えています。いずれも日本国内製造で、安全性・使いやすさにも配慮されています。

GHPでは、洗剤の提供にとどまらず、清掃・リネン・デザイン・飲食メニューなど、ホテル運営の現場で生まれた実践知を武器に、まるごと支援するコンサルティングも展開しています。

「洗剤の販売はきっかけ。最終的には、ホテル全体の収益改善や働き方改革にまで貢献したいんです」

「ラブホテルに、まじめに、全力で向き合う」──その姿勢は、清掃の一滴にまで込められていました。

「まじめに、ラブホやってます」──GHPが提案する、ホテル経営×清掃効率化の新スタンダード

株式会社GHP様ブース

「広告も運用も、企画も撮影も、すべて自社で」──株式会社プロモストが語る、SNS・MEO施策の本質と成果

「SNS運用やMEOって、結局は“誰がやるか”と“どこまで一気通貫か”がすべてなんです」

そう語ってくださったのは、SNS・MEO対策を中心としたWebマーケティング支援を展開する株式会社プロモストのご担当者です。今回の取材では、同社の“自社内完結”型の運用体制と、コストパフォーマンスに優れたSNS代行サービスについて、詳しくお話を伺いました。

同社が展開する主力サービスは、InstagramとTikTokを中心としたSNSアカウント運用の代行プラン。4つのプランがあり、月6~20投稿の動画コンテンツを企画・撮影・編集・配信まで一貫して対応しているとのことです。しかも広告費も含んだ価格設計で、「手数料なしで、5万〜10万回再生を狙える」という驚きの内容でした。

「外注は一切なし。企画も構成も撮影も全部自分たちのチームでやっています。だから、クオリティも高く、意思疎通のロスもありません」

実際に、レジャーホテルを含む30〜40施設の宿泊業案件を継続運用中で、ご担当者自身も撮影に同行し現場での調整や演出まで行っているとのこと。他社が分業体制を取る中で、「社内完結」を強みとする同社のスタイルは、多くの現場にフィットしているといいます。

また、MEO対策(Googleマップ上位表示施策)では、内部対策と外部対策をバランスよく実施。Googleビジネスプロフィールの最適化(内部)と、サイテーション強化(外部)に注力し、「対策の7割は外部要因。ここを丁寧に拾うことが順位改善につながる」とのこと。

「SNSやMEOって確率論なんです。でも、300アカウント以上を回しているからこそ、“どういう内容がどう伸びるか”というデータがどんどん蓄積されていくんです」

Webマーケティングの現場で成果を出すためには、単なる広告運用ではなく、企画力・撮影力・継続力が求められます。プロモストのチームは、そのすべてを自社で持ち合わせながら、各業種にフィットした施策を提案し続けています。

「私たちは、SNSやMEOという手段を使って、“届けたい人に、確実に届ける”お手伝いをしています。だから、お客様と一緒に現場で動き、成果を出すことに全力です」

プロモストの取り組みは、単なる“運用代行”を超えた、パートナーシップ型の支援体制として、多くの現場で評価されている理由がよく伝わってくるものでした。

「広告も運用も、企画も撮影も、すべて自社で」──株式会社プロモストが語る、SNS・MEO施策の本質と成果

株式会社プロモスト様ブース

「全部屋、空間に物語を」──株式会社ODOが仕掛ける、グラフィック×リノベーションの新しいレジャーホテルづくり

「私たちがやりたいのは、“綺麗にする”だけじゃないんです。その部屋にしかない、空気感をつくることなんです」

そう語ってくださったのは、空間デザインとグラフィック制作を手がける株式会社ODOのご担当者です。同社は、レジャーホテルの空間演出を主軸に、飲食店やクリニック、商業施設のデザインまで手がける、少数精鋭のデザインカンパニー。今回の展示では、全国で手がけた実績を多数紹介しており、その世界観に来場者の足が止まっていました。

ホテル業界の仕事は全体の約8割を占めているとのことで、特に注目されたのはクロス(壁紙)を活用したグラフィック演出です。バイトスタッフでも貼り替え可能なクロス印刷を活かし、低コストで全室の雰囲気を変える手法がホテルオーナーから高い評価を受けているとのこと。

「リニューアルって、ハードに手を入れるとすごくお金がかかるんですが、壁のデザインだけでも“別世界”にできます。私たちはその一部屋一部屋に合わせて、テーマを作り込みます」

印象的だったのは、どの案件も“使いまわし”がなく、それぞれの施設や立地にあわせたオーダーメイドのデザインが徹底されている点。海沿いのホテルではヨットモチーフ、和モダンが求められる施設では墨絵調の壁面アートなど、全てが“その場所のための世界観”として緻密に組み立てられています。

スタッフは7名体制ながら、デザイン・写真・サイン設計・パネル加工まで社内で一貫して対応可能。代表の折原美樹さんがディレクションを担い、各メンバーが企画から実装まで手を動かしているとのことです。

「ギラギラした派手さではなく、写真映えする“美しさ”を意識しています。SNSでシェアされたくなる空間、それが今のホテルに求められていると思います」

実際に展示されていた空間写真は、東京や愛知の案件を中心に構成されていましたが、来場者からは「九州にはこういうデザインのレジャーホテルがない」と驚きの声も。ODOの作品には、地域を問わず“新しい価値観”を持ち込む力があることがうかがえました。

“全室に世界観を”──株式会社ODOの空間提案は、単なるデザインを超えて、宿泊体験そのものに深みを与えていました。

「全部屋、空間に物語を」──株式会社ODOが仕掛ける、グラフィック×リノベーションの新しいレジャーホテルづくり

株式会社ODO様ブース

「一人では難しいことも、仲間がいれば実現できる」──日本レジャーホテル協会が目指す業界の未来と実務支援

「一番のメリットは、やはり“経費削減”です。それが、入ってよかったと実感してもらえる第一歩になります」

そう語ってくださったのは、日本レジャーホテル協会のご担当者です。同協会は、レジャーホテル業界における経営者同士のネットワークづくりや、実務面でのコストカット、法令対応に関する情報提供などを通じて、業界の安定と成長を支える活動を行っています。

今回の展示会では、協会ブースがにぎわいを見せており、「勉強会や業者情報の共有を通じて、“一人ではできないこと”を支え合える仕組みをつくっています」との説明がありました。特に、法令に関する頻繁な勉強会や、議員・弁護士との連携によるトラブル対応の支援といったバックアップ体制に対する評価は高く、相談対応のフットワークの軽さが強みとされています。

「会員の方から“困った”という声があれば、すぐに議員の先生や弁護士に繋ぎます。そこから現実的な解決策を導き出す。それがうちの強みです」

現在、協会は「3,000施設の加盟」を目標に活動中。レジャーホテル業界は現在、都市部を中心に一定の需要を維持しつつも、地方や小規模施設においては厳しい状況が続いています。協会では、そうした個人経営の事業者にも手が届くサービス・サポートを重視し、仕入コストの削減提案や会員限定の割引制度などを整備しています。

「正会員になっていただくと、割引制度を活用するだけで年会費以上の“お得”を感じていただけます。家業でやっている方にとっても“入ってよかった”と思ってもらえる協会でありたいんです」

年会費は施設の部屋数に応じて設定されており、小規模施設でも無理なく参加できる料金体系となっています。

業界全体の未来を見据えながら、一施設ごとの経営と実務を支える。その両輪を大切にする日本レジャーホテル協会の取り組みは、今後ますますその必要性と価値を高めていくことでしょう。

「一人では難しいことも、仲間がいれば実現できる」──日本レジャーホテル協会が目指す業界の未来と実務支援

日本レジャーホテル協会様ブース

まとめ

大阪で開催された「第13回レジャーホテルエキスポ2025 in 関西」は、業界の現在地と未来を一望できる、まさに“最前線の交差点”でした。館内を巡るたびに感じたのは、「ただの設備展では終わらない」という熱量です。

アメニティやファブリック、フード、清掃、予約システム、広告、空間デザイン──出展企業の誰もが“宿泊体験そのものをどう豊かにするか”という視点で語り、モノではなく“時間”や“記憶”をつくるための提案が随所に見られました。

また、業務効率化や省人化といった課題へのテクノロジー的アプローチも目立ち、単なるコスト削減にとどまらず、働き方やサービスの質を見直す機運が確かに広がっていました。と同時に、地域・文化・人の想いを空間やプロダクトに反映させようとする、丁寧なクラフトマンシップにも数多く出会いました。

そして何より印象的だったのは、出展者の方々が口をそろえて語った“変化に向き合う覚悟”と“お客様目線”。レジャーホテルというジャンルを超え、「より開かれた価値ある場所」へと変わっていこうとする姿勢が、すでに新しい潮流を生んでいると感じました。

“レジャーホテル”という言葉に、時代の先入観はもう必要ありません。今、ここに集った企業や人々の熱意と実行力こそが、この業界の未来をつくっていく。その確かな予感を胸に、この展示会を後にしました。



■第13回レジャーホテルエキスポ2025 in 関西
■場所
マイドームおおさか
大阪市中央区本町橋2-5
■取材日:2025年6月19日
https://jalh.or.jp/info-all/20250619leisurehotelexpo2025/


■取材・執筆:株式会社インクワイアリー

大阪 「新世界」

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